On the Homefront

東京大学文科3類ドイツ語クラス卒業生の共同ブログです。個々人が、それぞれに思うことを述べていきます。

中江

世界の終わりでアン・ドゥ・トロワ、あなたの脳内に直接話しかけています、私は行きませんが…… インターネット時代の絶望(インターネット時代の絶望とは言ってない)

私たちを襲う虚無は、初めは「何やりゃいいのさ」という衒いのない戸惑いのようなものだったという。それはもしかしたら言語ゲームに参入する際、神経生物学的インフラとして各人に備わっているパラメーターとしてのエネルギーが無意識的に供給されていると…

先生の思い出

中高時代お世話になった教諭が亡くなった。先生の訃報が私の耳に入ったのは、私の端末の液晶上に突如現れたグループラインによってだから、目に入ったという表現の方が、事実上は正しい。 私の通っていたのは中高一貫校の私立でついでに言えば別学だった。最…

照射(ショウシャ)

昨日、生活で起こったことを書いてみて、現在、また書きたいという気持ちが生まれている。これまで他者を意識する際の緊張が、公開するつもりで文章を書く際にも、走り、沈黙は金として抑圧してきたものが限りなくあったはずだし、任意の出来事を書くにあた…

15時あるいは16時の話

高校生の頃、たしかに私は意志の力を信じていたように思う。より正確には、意志が現実世界に及ぼす影響を、その意志の推進力を疑わない方が自然な程度には有用だと思っていた。漠然とそれまでの学校教育は「意志をもつことの大切さ」を折に触れて訴えてきた…

ポテンヒット、馬が合わない、スポブラ

2001年から始まった漫才のコンテスト、M1グランプリが今年も開催されている。決勝戦の行われる年末にむけて、現在、準々決勝までが消化された。 (読み飛ばしてほしいんだけど、これまでお笑い関連の記事を書いたことがなかった気がするので、自分がお笑いを…

社会と個人〜二項対立とスペクトラムとそのあいだ〜

ツイッターなんかを見てると、たまに架空の対義語をつくったりしてる言葉遊びのようなものがタイムラインに流れてくるけど、私は小学校のころ、類義語と対義語の勉強をしていたとき、「社会」という言葉の対義語は「個人」であると習って、そこそこ驚いた記…

ためしに読書記録〜読書の秋とわからない季節感〜

めちゃくちゃサボってました(すみません) (最後に投稿したとき、めちゃくちゃ暑かったときの話をしたのに信じられないくらい寒くなってしまいましたね……) インターネットに何か投稿ないし送信するとき、後から見たときに、なんかそこに等身大の自分の石…

2017ねん8がつ4にちのにっき

中江です! 今日はかつて私が中高生だったころ隆盛を誇った前略プロフィールで多くの人間がリンクに紐づけていた"りある"なる日記(?)サービスで行われていたように(!??)日々を綴ろうとおもう(笑) さていきなりですが、3日前に病院に運ばれました。…

日本の伝統的な世界観と名高いハレとケの精神

古来より、日本人は日々暮らしている日常と、冠婚葬祭や年中行事といった非日常を分けて生活してきていて、そして、それを「ハレ」と「ケ」というふうにいいます、的な文章はけっこうよく見る。 実際「ハレとケ」という言葉は、誰かと喋ったりしても、不自然…

同じことを誰が言うかによって意味が変わる

中江です。 二週も休んでしまいすみませんでした。これからは更新、がんばりたいです。 今日は、前回の続きではなく、最近考えていたことについて書きたいと思います。まあ最近考えていたといっても、実際大学に入ったあたりからぼんやりと思っていたことの…

アニメFree!、自由、規範(寄せられたコメントへの応答)

私が以前投稿した記事にコメントを寄せてくださった方がいらっしゃいましたので、その質問への返答をしたいと思います。当該記事はこちらです。 queerweather.hatenablog.com 頂きましたコメントを以下に紹介します。 >>nittyoku こんにちは。ご記事興味深く…

アニメ『Free!』を観た感想、イケメン男子高校生たちと自由について

中江です。2度目の投稿となります。よろしくお願いします。 日曜日の江藤くんの投稿はアニメ映画『秒速5センチメートル』にまつわるお話でしたが、私も今回『Free!』というアニメを取り上げたいと思います。 2013年と2014年に1期と2期がそれぞれ放送された…

「同じ類の人」について

2人目の執筆者の、中江と言います。江藤くんに誘われるかたちで、このブログに参加しました。よろしくお願いします。 江藤くんが記事のなかで「何か同じ類の人と交信がしたかった」と書いていましたが、私もこのブログに参加させてもらうにあたって、同じよ…