On the Homefront

東京大学文科3類ドイツ語クラス卒業生の共同ブログです。個々人が、それぞれに思うことを述べていきます。

キャンパスガールが終わった

『キャンパスのひと』という文字列を見て反射的に文章を書いている。東京大学新聞の最終面でおなじみの連載だった『キャンパスガール』『キャンパスガイ』がとうとう改名したのだそうだ。

 

『キャンパスガイ・ガール』は男性・女性に二分されない多様な性の在り方を考慮して『キャンパスのひと』へ名称を変更しました。これからも東大に関わるすてきな人を紹介していきますので変わらずご愛読いただけますと幸いです。

http://www.todaishimbun.org/campusnohito20200207/

 

ということである。私の現役当時、在学生があの男女比でガール:ガイの掲載比率が9:1くらいだった頃のことを考えると、時の隔たりにため息が出る。男の写真なんて載せて誰が喜ぶんだ、などと当然のように言っていたのはそう過去のことじゃない。思ったより早かったな。ほんの10年足らず前は、そういうことに異を唱える方が面倒くさいヘンなヤツだったはずだもの。

 

 

今年度の入学式の祝辞が話題になったり、東大女子が入れないサークルがオリエンテーションから追い出されたりということがあって、少なくともそういったことが騒がれるというだけ、いま大学生やれる連中がうらやましいなと思っていた。その潮流が気に食わねえと思う学生もいるだろうが、一方では例えば、今時ガールとかガイとかいって企画を続けるのも違うだろう、と考える学生も少なくとも編集部の中にはいるわけだ。自分の時代からはちょっと想像がつかない世界だ。とっくにOBとなった身としては、それが看板をすげ替えただけにならないでくれればと願うのみである。