On the Homefront

東京大学文科3類ドイツ語クラス卒業生の共同ブログです。個々人が、それぞれに思うことを述べていきます。

2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

大急ぎロシア観光 その4:本屋と文房具

前:大急ぎロシア観光 その3:チャイコフスキーの家博物館 - On the Homefront モスクワ滞在最後の半日は、一人で街をぶらぶら歩くことにした。楽しみにしていたのはなんといってもДом книги(ドム・クニーギ)、「本の家」……要するにでっかい本屋だ。ロシ…

欲望するからAVを観るのではなく、欲望の対象を見つけたくてAVを観る。

昨日友人と話している時に「夕食の後は結構AVを観る」と言われ、「食事の直後って私あんまり性欲が高まって興奮するという感じじゃないんだよね。平常状態でAV観ると気持ち悪くなったりしない?」と聞くと、「でも、僕は基本的に平常状態で観始めるよ。AV。…

偽の歴史というジャンル:フィリップ・K・ディック『高い城の男』

大学一年生の時、シラバスでふと見つけた船曳ゼミに未だに参加しています。文化人類学者の船曳建夫先生のゼミです 最近、そのゼミの読書会で、フィリップ・K・ディックの『高い城の男』という作品を読んだので、感想を書いておきます。 高い城の男 (ハヤカワ…

生徒に影響力を及ぼしたい、という欲望

江藤である。 △ 今日は、顧問をしている部活動の練習試合があったので、1日学校にいた。たるいなと、思ったし、休日を謳歌したいなとも思ったのだが、引き受けた以上仕方がない。ちなみに、最近よく話題になっているように、部活動のための休日勤務に対する…

繊細さを失わず、生活を見つめる:津島佑子「水辺」

昨夜は眠れなかった。築30年を超える私のアパートの窓は、時折激しくガタガタと鳴って、その度にまどろみから覚まされた。そして、このような嵐の夜に、その風雨の影響を受けず曲がりなりにも睡眠をとることができるとはなんということだろう。住むべき家が…

コンプレックスをばねにする−−−でも、何のために?

超難関中高一貫校から東大に落ちた人の一部は東大コンプレックスを抱くようだ。そもそも日本一入試偏差値が高い大学なのだから、普通に人生を送っていれば入れなくて当然であるのだが、中高時代の成功体験に縛られ、苦悶の末に入らないことを選択した瞬間/度…

大急ぎロシア観光 その3:チャイコフスキーの家博物館

前:大急ぎロシア観光 その2:バレエ鑑賞 - On the Homefront ロシア2日目はモスクワをちょっと離れ、クリンにあるチャイコフスキーの家博物館を目指す。ホテルから目的地まで2時間くらい車に揺られていくのだが、例によってモスクワ市内は大渋滞、それを…

私的吉祥寺の喫茶店レビュー

吉祥寺はとても混む街だ。文京区に引っ越してそれがよくわかった。 市部で育った私は、引っ越す前、東京23区のど真ん中である文京区などは常に人でごった返しているものだとばかり思っていた。吉祥寺はいつも人が多いが、都内はもっとひどいのだと思っていた…

喫茶店のレビューをする

大学院生時代は常に喫茶店を巡っていた。自分の机や自分の本棚といったものが大学内に与えられなかったからだ。 東京大学で?−−−そうなのである。少なくとも、駒場の人文系院生で自分の机というものを持っている者はほとんどいない気がする。本郷の方でも、…

「時は金なり」という病気

江藤である。少しサボりすぎてしまったが、通常運転に戻していく予定。 次から次へととにかくこなしていくことが中心の生活であると、余りの時間がなくなってしまう。もちろん、空き時間はあるのだが、「空き時間」とは埋まっていることが前提の、私の有する…