On the Homefront

東京大学文科3類ドイツ語クラス卒業生の共同ブログです。個々人が、それぞれに思うことを述べていきます。

2017-01-01から1年間の記事一覧

大急ぎロシア観光 その2:バレエ鑑賞

前:大急ぎロシア観光 モスクワその1 - On the Homefront 当たり前だが、モスクワ市内はどこを見渡してもキリル文字だらけだ。一応ロシア語は初級の教科書を丸一冊習ったので文字は読めるし、出発前に語彙も叩き込んできたつもりだった。とはいえ、そんな付…

一人暮らしで迎えた変化

最近一人暮らしを始めた。当然に孤独を感じる機会が増えた。 何も家族と住まなくなったことだけが、その理由ではない。いくつかの偶然が重なり、人を避けようと思えばいくらでも避けることができるようになったのだ。 例えば、朝の電車は下り方面に乗ること…

『地獄先生ぬ〜べ〜』における巨乳

( 江藤である。)) 昨日、以前家庭教師をしていた子と艦コレに関してラインしていて、酔っ払っていたのも手伝い「やっぱ胸っておっきいほうがいい?」と聞いたら「胸で決めるようになったら男は終わりじゃないですか?」とか切り返され、色々ひどかったんだけ…

2017ねん8がつ4にちのにっき

中江です! 今日はかつて私が中高生だったころ隆盛を誇った前略プロフィールで多くの人間がリンクに紐づけていた"りある"なる日記(?)サービスで行われていたように(!??)日々を綴ろうとおもう(笑) さていきなりですが、3日前に病院に運ばれました。…

日本の伝統的な世界観と名高いハレとケの精神

古来より、日本人は日々暮らしている日常と、冠婚葬祭や年中行事といった非日常を分けて生活してきていて、そして、それを「ハレ」と「ケ」というふうにいいます、的な文章はけっこうよく見る。 実際「ハレとケ」という言葉は、誰かと喋ったりしても、不自然…

大急ぎロシア観光 モスクワその1

この3月、初めてロシアに行った。 突然思い立って1カ月くらいで準備して、わけもわからないうちに行って帰ってくるという慌ただしい一人旅だった。パスポートすら持っていなかった私がこうも急に海外旅行に行こうと思ったのも、一番の動機はロシア音楽にハ…

同じことを誰が言うかによって意味が変わる

中江です。 二週も休んでしまいすみませんでした。これからは更新、がんばりたいです。 今日は、前回の続きではなく、最近考えていたことについて書きたいと思います。まあ最近考えていたといっても、実際大学に入ったあたりからぼんやりと思っていたことの…

「第三外国語」の楽しみ方

ブログの説明にもある通り私は第二外国語にドイツ語を選んだわけなのだが、大学にいる間には最終的に15くらいの言語をやった。それなりの興味を持って積極的に学んだ言語もあれば、文字の読み方すらろくに覚えず終わったものもあるが、少なくともそのくらい…

「ただ、生きていって欲しい。死なないで欲しい。」

大学の学部生だった時に、数人の家庭教師をやっていた。その中に、今でも継続的に付き合っている生徒がいる。もう僕は「教師」ではなくなり、彼は「生徒」ではないのだから、僕にとっては年若い友人だ。 昨日彼と喫茶店で喋っていた時に、印象的だった下りが…

地方コンプレックスが強すぎてつらい その2

こちらの続き。 queerweather.hatenablog.com ここで私はあえて「田舎」という言葉を使ったけれども、これは具体的に人口が何人以下とか、この施設がないとかあれがないとか、その内容を詳細に定義してもこの際意味のないものだと思っている。田舎とはそこに…

物語る力/創作の力とは何か

最近、twitterで自分と同じように、中高の教員をしている人をフォローするようになった。そうしてフォローした中の一人がつぶやいた以下のようなつぶやきが、昨日私のタイムラインに投稿された。二つの企業に内定した卒業生に対して、教員をしているツイッタ…

アニメFree!、自由、規範(寄せられたコメントへの応答)

私が以前投稿した記事にコメントを寄せてくださった方がいらっしゃいましたので、その質問への返答をしたいと思います。当該記事はこちらです。 queerweather.hatenablog.com 頂きましたコメントを以下に紹介します。 >>nittyoku こんにちは。ご記事興味深く…

今学期の雑感

毎週日曜日、この時間になると、「明日からまた仕事か」という気分になる。教えている生徒たちが休み中にどのように過ごしているのか、そのようなことを想像し、かつまた時にはにやけながらも、「明日の一限は…」ということを一つ一つ考えはじめ、頭を仕事に…

地方コンプレックスが強すぎてつらい その1

先日の江藤の記事に見るように、「東大とはいえしょせん文三」というような風潮があること自体は確かにそうかもしれないと思うが、私自身はそのような意見をやや他人事のように感じてしまう。ここでその原因を出身地域と結びつけて考えてしまうのは、私がコ…

総選挙順位発表スピーチの場で結婚発表することについて~人生を危険に晒す須藤先輩さすがっす!!~

6月17日の『第9回AKB48選抜総選挙』の開票イベントにおいて、NMB48の人気メンバー「りりぽん」こと須藤凜々花さんが結婚を発表しました。 非常に知名度の高いアイドルグループに所属する、現役アイドルの晴れの舞台での突然の結婚報告は、大きな波紋と混乱を…

「文三」とは一体何なのか

東大の文三生を2年やり、またその後も「文三出身」として生活をしていると、否応無しに「文三」を貶める発言を聞く。「東大って言っても文三でしょう?」という言葉を文三出身である私に直接的にあびせてくるほど勇気のある人には(幸運にも?)お目にかかっ…

私が文三だったわけ

何かハンドルネームを用意しなければいけないのか。じゃあとりあえず五十嵐にします。よろしくどうぞ。 ◇◆◇ 確かに、ブログやるならキャッチーに東大文三って名乗っちゃえ!みたいなことを私が言ったというのは間違いないが、こうして「文三ドイツ語クラス卒…

アニメ『Free!』を観た感想、イケメン男子高校生たちと自由について

中江です。2度目の投稿となります。よろしくお願いします。 日曜日の江藤くんの投稿はアニメ映画『秒速5センチメートル』にまつわるお話でしたが、私も今回『Free!』というアニメを取り上げたいと思います。 2013年と2014年に1期と2期がそれぞれ放送された…

「同じ類の人」について

2人目の執筆者の、中江と言います。江藤くんに誘われるかたちで、このブログに参加しました。よろしくお願いします。 江藤くんが記事のなかで「何か同じ類の人と交信がしたかった」と書いていましたが、私もこのブログに参加させてもらうにあたって、同じよ…

このブログの設立に関して

毎日疲れる。大学院を修了し、ふと思い立つように働き始めて二ヶ月。これまでも、アルバイトなどで、大文字の「働くこと」とは無縁ではなかったはずだが、上司の常なる監督のもと朝から晩まで仕事に励むというのは初めての経験だ。だから、相応の疲労がある…